複雑で多様な都市課題に取り組むためのアプローチのひとつとして、デジタル技術を導入したスマートシティの取り組みが注目されている。スマートシティは、デジタル技術、都市（地域）資源、ステークホルダーネットワークを体系的に組み合わせ、住民の幸福度（wellbeing）を高めるためのサービスを共創するデジタルサービスシステム（DSS）を設計・実装することで実現される。これまでの既存研究は、さまざまな方法でスマートシティの概念を明らかにしようとしているが、サービスシステムとスマートシティの関係を明確に説明するには至っていない。そこで本稿では、システマティックな文献レビューを行うことで、スマートシティとDSSの関係を概念化することを目的とする。

三竹祐矢, 赤坂文弥, 渡辺健太郎, 西川由理, 小澤順 (2024) スマートシティとサービスシステム：デジタルサービスシステムの概念化に向けた文献調査, サービス学会第12回国内大会講演論文集.