SoDa – Socio-Digital Transformation Design

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Smart product-service systems design process for socially conscious digitalization

  • Product-Service System
  • サービスデザイン
  • 倫理
論文概要

「デジタル化」は、顧客やステークホルダーの価値創造を促進する重要な原動力となっており、人々の多様なニーズに対応するためのスマート・プロダクト・サービス・システム(スマートPSS)に注目が集まっている。スマートPSSを設計する際には、デジタル技術の社会的・倫理的影響に対する懸念の高まりを考慮することが重要である。こういった文脈のもと、近年、人工知能などのデジタル技術に関する倫理ガイドラインは数多く策定されている。しかしながら、デジタル技術を利用することによるポジティブな影響とネガティブな影響(社会的・倫理的影響を含む)の双方を考慮しながら、スマートPSSをいかにデザインするかという、実践的な方法論は確立されていない。本稿では、スマートPSSのデザインプロセスに、「価値」に配慮するためのフェーズを組み込むことで、この課題に取り組むことを目的とする。本研究で提案するデザインプロセスは、参加型デザインのアプローチとシステマティックデザインのアプローチを組み合わせたものであり、複雑なスマートPSSの価値を抽出するとともに、その要件を反復的にデザインすることを可能とする。本稿では、提案手法の有用性を実証するために、コミュニケーションロボットを用いた高齢者向け見守りサービスのケーススタディを報告する。ケーススタディの結果、提案するデザインプロセスが、社会的・倫理的価値を考慮したデザインを支援し、デザイナーとデザイン参加者が要件を明確化し、社会的に配慮したデザインソリューションを生成することにつながることが確認された。

文献情報

Kaito Tsunetomo, Kentaro Watanabe, Yusuke Kishita (2022) Smart product-service systems design process for socially conscious digitalization, Journal of Cleaner Production, Volume 368, 133172.

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