デジタルと社会をつなぐデザイン実装にむけた産総研グループにおける取り組みについて共有しました。
1つ目の紹介は、産総研渡辺より、産総研全体で取り組む社会課題やその解決に向けた考え方、柏センターで実施している市民を含む多様なステークホルダーと共創している具体的な取り組みについて共有いたしました。

2つ目の紹介は、AIST solutions の及川隆信さんより、AIST solutions の説明と事例紹介として、ネイチャーポジティブの分野における取り組みをお話いただきました。ネイチャーポジティブの分野でも、マルチステークホルダーが関わり、地域の自然資本を活かしたウェルビーイング向上に向けた議論や取り組みが行われているとのことで、企業におけるビジネス展開の推進の事例を紹介いただきました。

その後、参加者の皆さんと本研究会での活動についてどのような取り組みやコミュニティのあり方が本テーマの推進に有益か議論を実施しました。初回からご参加いただいている方から今回初めてご参加いただいた方まで、それぞれの視点でコメント、ご意見をいただきました。
これまでに参加された方からは、実際に社会志向型事業のデザインを先進的に取り組む企業の方からの事例紹介において、ビジネスとして回すにあたり苦労されたことなどの話が参考になったことや、回を重ねて見えてきた課題感、また本会を通じて出来た人脈が有用、などの声がありました。
今後に求めるものとして、具体的かつ実務的なテーマや国内だけでなく海外の事例の共有、社内で事業を動かすためのドライバーになるものや成果物の創出、またそれらをともに議論していきたいといったコメントをいただきました。

終了後、参加者の皆様にアンケートにご回答いただきました。
下記に回答結果を抜粋してご紹介します。

・社会価値と企業価値の両立。社会課題に対して経済的持続性の上に成り立つビジネスエコシステムをデザインするための方法。
・PJ 活動の〇年後はどうなっているのか？自走できている地域とそうでない地域の差とは？
・どの世代がデジタルを牽引していくべきなのか＝社会変革の中心層となるのか？など。

・いろいろ意見交換させていただくこともできましたので、非常に有意義だったと感じています。次年度以降も継続的な取り組みとなるよう期待しています。
・参加者同士が交流できるワークショップ形式が良いのでは？
・多企業によるコミュニティは存続してほしいと思います。

今回頂いたご意見を元に、本研究会の今後の取り組みや運営に活かしていきたいと思います。
今後参加希望される方はぜひお問い合わせいただければ幸いです。

イベント名： 「デジタルと社会をつなぐデザイン」研究会 第 4 回会合
主催：国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間拡張研究センター
協力：株式会社 AIST Solutions
開催日時：2024 年 12 月 9 日（月）15:00-16:45
開催場所：WeWork 日比谷フォートタワー
参加人数：10 名