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第3回 「デジタルと社会をつなぐ研究会」開催!

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「デジタルと社会をつなぐデザイン」研究会 第3回会合 開催レポート
2024 年 10 月 22 日、WeWork 日比谷フォートタワーにて、産業技術総合研究所 人間拡張研究センター主催の「デジタルと社会をつなぐデザイン」研究会第3回会合を開催しました。本研究会は、デジタル技術を活用した社会志向型事業のデザインに関するコミュニティ形成を目的としています。
今回は地方創生に関する取り組みの課題やあるべき姿をテーマに、当日は企業のデザイン部門や新規事業開発部門、大学の産学連携担当者を中心に 19 名の方にご参加いただきました。
冒頭、産総研の渡辺より、本研究会の主旨説明を行いました。
次に、地方の地場産業育成、持続性向上に向けた取り組みを行っている大学と企業より、事例紹介をさせていただきました。
1つ目の事例紹介では、早稲田大学の野中朋美先生より、「世界をつなぐ。食を通じた学びと地域価値共創」というタイトルで紹介いただきました。コロナ禍の中実施された、イタリアの農家と繋いだ食の学びのプログラム、さらには、広島県尾道市と連携した、地場レモンを通じた地域興しの取り組みについてご紹介いただきました。域外の大学の立場だからこそできる、地域との関わり方・繋がり方や貢献のあり方について具体的にお話いただきました。
2つ目の事例紹介では、株式会社良品計画の河村 玲さんより、無印良品のソーシャルグッド事業とその具体的な事例として千葉県鴨川市で運営されているみんなみの里の取り組みについてお話いただきました。実際に地域で産業を生み出し、循環を起こす、そしてさらに都市部事業との相乗効果を高めておられる実践事例をお聞きすることができ、大変学びの多いものとなりました。
その後、参加者の皆さんに4つのグループに分かれていただき、「地方創生のもつ課題とあるべき取り組みは?」をテーマにワークショップを行いました。
地方創生にはまだ取り組んでいない方から既に取り組んでおられる方までご参加いただいており、多様な視点での議論が行われました。
課題としては、企業の地域への介入の難しさや地域との関係性をどう理解し、築いていくのか、取り組みの持続性などが挙げられました。最後に河村さんと野中先生よりそとの立場として地域の方に主役になってもらうことや価値観の尊重が重要であるなどのコメントをいただきました。
終了後、参加者の皆様にアンケートにご回答いただきました。ご回答いただいた皆様には高い評価をいただくことができました。
その他、下記に回答結果を抜粋してご紹介します。
【早稲田大学 野中先生の事例紹介へのご感想(※一部抜粋)】
・理論と実践のバランスが良かった。”様々な専門家と協業できるスキル”が重要というのは、共感できました。
・食を通した教育や地域活性化の取り組みを興味深く聞かせていただきました。苦労話やノウハウを共有いただいたことが良かったです。
・「食」という全世界共通のテーマだからこそできる交流の形で、興味深くお話しお伺いしました。
【株式会社良品計画 河村様の事例紹介へのご感想(※一部抜粋)】

・「活動と事業の掛け合わせ」のワードと考え方を学べて、自身の業務の励みにもためにもなりました。
・ソーシャルグッドと事業とバランスを取って両立を目指されていることが素晴らしいと感じました。あくまで主役にはならず、自分たちの持っているリソースを使っていかに支援していくかを考え、それが結果的にファン作りや売り上げにつながっていくサイクル、勉強になりました。
・体験価値の提供を広める事で自社の強みを更に伸ばしていく戦略に共感させて頂きました。

【イベント全体へのご感想】

・非常にためになった会でした。
・いろいろな取り組みがあることを知り、とても良い刺激になりました。
・継続参加メンバーもおり、自然的に一定のコミュニティが形成された感もあり、本研究会の課外活動的な動きが生まれる兆しがでてきたように思います。

 

今回頂いたご意見を参考に、次回以降の企画・運営に活かしたいと思います。
本研究会は今年計4回開催を予定しています。今後参加希望される方はぜひお問い合わせいただければ幸いです。

 

開催概要

イベント名:「デジタルと社会をつなぐデザイン」研究会 第 3 回会合
主催:国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間拡張研究センター
協力:株式会社 AIST Solutions
開催日時:2024 年 10 月 22 日(火)15:30-17:40
開催場所:WeWork 日比谷フォートタワー
参加人数:19 名

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