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超高齢化社会における未来の暮らしとそれを支えるテクノロジーのデザイン
- サービスデザイン
- デジタル技術
- リビングラボ
研究概要
本研究の目的は、超高齢社会に向けたデザインアプローチを探ることである。本研究の問いは「高齢者のウェルビーイング(WB)を実現する技術やサービスを生み出すために、どのようなデザインを用いるべきか」ということである。本研究では、この問いに答えるために、市民が、高齢者の「希望ある未来の生活像」を構想し、それに基づいてサービスや技術をデザインする「DHA(Design of Hopeful Aging)」というデザイン手法を提案する。また、本稿では、このDHAの手法に基づいて企画・推進したデザインプログラムの結果について報告する。本デザインプログラムの実践を通じて、提案手法は、テクノロジーでできることに限定されることなく、今後の超高齢社会における新しい家族観や生活観につながるユニークなアイデアを創出できる点で有用であることがわかった。DHAのプロセスを通じて生み出されたビジョンやアイデアは、市民と研究者・技術者との継続的な対話を通じて、高齢化の未来を構成する技術やサービスを共創するためのメディアとして捉えることが可能となる。
文献情報
赤坂文弥, 三竹祐矢, 渡辺健太郎 (2023) 超高齢化社会における未来の暮らしとそれを支えるテクノロジーのデザイン. ヒューマンインタフェース学会研究会講演集, Vol.25 No.4, 9-16.