ResourcesCase
みんなのまちづくりスタジオ(近未来住宅編)
- リビングラボ
みんなのまちづくりスタジオ(近未来住宅編)は、産総研の研究者たちの「高齢になっても夢や希望に満ち溢れた生活を送れる世の中をつくりたい」という思いから生まれたプロジェクトです。本プロジェクトは、産総研で実施しているAging in place(住み慣れた家や街で年を重ねること)に関する研究開発活動の一環として実施しました。
本プロジェクトでは、高齢になっても希望の持てる生活とそれを支える近未来の住宅環境や技術を、柏の葉周辺に住んでいらっしゃる生活者の方々と一緒にデザインすることをめざし、約4か月間のデザインプログラムを実践しました。そこでは、産総研で開発している、これからの暮らしやAging in placeのための住環境を支える先端的なデジタル技術(人や環境の状態を測るための環境埋め込み型センサーなど)を学びつつ、参加者の皆さんご自身にとっての理想の老後生活、高齢の親との関わり方を考え、その理想形やそこでのデジタル技術の在り方を思い描きました。
4か月にわたる共創プロセスの中では、高齢化に伴う心身の変化について学ぶセッション、自身が高齢になった時の生活像を想像するセッション、先端的なデンタル技術を実際に体験するセッション、様々な専門家からのフィードバックをもらうセッションなど、様々な活動を行いました。最終的に、参加した市民の皆さまを中心に4つのチームを組成し、各チームで、自分たちが高齢になった時の理想の生活像とそれを支える居住環境やデジタル技術のビジョンを構想しました。
本プロジェクトで生み出されたアイデアやビジョンは、生活者視点にもとづくものであっただけでなく、これまでのステレオタイプ的な高齢者像を打ち破るものばかりでした。今後は、産総研を中心に、本プロジェクトで描き出されたアイデアを実現するための技術やサービスのプロトタイプを開発・作成し、未来の高齢者の暮らしを支える仕組みを、より具体的に検討していきます。
2022年6月~2022年10月
(ただし上記期間は、みんなのまちづくりスタジオとして実施した期間。研究プロジェクトとしては、その後も継続。)
Aging in place、高齢者の暮らし、希望、センシング、ヘルスケア、遠隔医療
みんなのまちづくりスタジオ 近未来住宅編 「プロセスレポート」
みんなのまちづくりスタジオ 近未来住宅編 「アイデアブック」
みんなのまちづくりスタジオ 近未来住宅編 最終発表会 オンライン配信アーカイブ